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残念エピソード

実親さんの残念エピソードNo.4

私達夫婦は、1年2ヶ月間の養育の後、○○君と辛いお別れをしました。

私達夫婦に子供が来てくれて1ヶ月後、実母が子供を返してほしいと要求していることを知りました。
ただ、実母の両親が説得してくれているので、頑張って行きましょうと聞きました。独身の実母は成人しているものの、経済的に困難で生活も両親に頼っていたため、実母の両親は育てられる訳がないと考え、実母を説得するので特別養子縁組を進めて欲しいとのことでした。
しかし、その後も実母の説得ができないまま、不安な毎日が過ぎていきました。

養育期間6ヶ月を過ぎた頃実母の父からの連絡で、実母が子供に会えば納得するという話を聞き、面談することになりました。結局面談時は同意を貰えることもなく、実母は子供と会いたかっただけのようでした。また、面談時は実母が養育できる協力者(彼氏)が居ることを主張していましたが、その人は来ることもなく、養育環境が分からない以上、私達夫婦は裁判を続けていく決心をしました。
ただ、裁判の進め方は手詰まりになっており、弁護士にお願いをしました。一方、実母も自分で弁護士を立てたため、その後は裁判所と弁護士間のやり取りが続きました。

申立から約1年後、一審での判決は申し立てを却下するものでした。理由は、①実母の同意が必須であり、審判確定までは同意の撤回は可能である。②実母の虐待、育児放棄の事実はない。③経済的問題はあるが、同様の環境で子を健全に育てている例はある。というものでした。
諦めることはできず高等裁判所に控訴の申し立てをしましたが、1ヶ月後に却下されました。

弁護士から通知を聞いた後1週間後に、子供を引き渡しました。引渡し当日は、実母の代理人弁護士の事務所にて、実母、実母の弁護士、私達夫婦、私達の弁護士が出席しました。私達夫婦は、経済的協力が可能である実母の両親を呼びましたが、先方の弁護士が警察を呼び、入室を徹底的に拒否されました。実母側の立場では、両親が間に入ると子育てに反対され、無理やり子供と離れ離れにされると考えたのだと思います。
当日の実母の話では、新しい仕事に就き、新しく契約したアパートで○○君と生活していく。また、最近出来た新しい彼氏も子供に会いたがっていると話していました。これまでの実母の話は嘘が多かったため、子供が実母と生活していく環境が、本当はどうなっているのか非常に心配です。今後の事は児童相談所に経緯を伝え、対応して頂こうと思っています。

今回思ったことは、未成年者でない実親の場合には同意が絶対です。同意が取れない場合は、行政と相談して子供の養育環境が適切になるよう協力してあげるしかないのだと思いました。
また、今回の裁判では本会のたくさんの方にご迷惑とご心配をお掛けしました。判決後も親密にご相談させて頂いており、本当に感謝しております。

コメント
永く辛い経験をされましたね。
そして養親に取り非常に情け容赦ない判決でした。
実親との面談も事務局側も2回実施しましたが毎回、親子喧嘩と実母のかみ合わない言い訳と嘘の連続、そのたびに違う交際相手が登場し実際に親は見た事もないと言う。

仕事も長続きしない、家でも家事も手伝わない、子育てなんて出来ないと言う主張を両親は盛んに私達にして来ましたが大事な時にはやはり親です。娘の味方となり最後には呆れて見放してしまいました。
成人しており両親と同居しているのも逆に影響したのか1年以上養育した養親には厳しい現実が待っていました。
色々反省材料もございますが実母の心変わりに翻弄されたのは養親の方で深い傷を負ってしまいました。
日本の司法はまだまだ親権者に強い影響力を持っており、養親側には守れるものが何もない・・・非常に不公平なものです。
親権にしばりが強くてこれもどうにかして欲しいと常々感じます。

養親さんにはここで全てが終わるのではなく次に進んで欲しいと私たちは思います。しばし心の傷を癒し新しいスタートが切れる事を祈ります。

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