ぽけっとパーク

養親様からのお手紙

しんまいパパ(46歳)・しんまいママ(45歳)

マザーさま、事務局の皆さま、BPファミリーの皆さま、この度は、私たち夫婦に尊いご縁をつないでいただき、誠にありがとうございました。

私たちは結婚5年目の夫婦です。
結婚当初より不妊治療を続け、子どもを望みながらもなかなか授かることができず、最後に残していた小さな希望も静かに閉じたとき、特別養子縁組という新たな選択を決意いたしました。

震災の生活の再建に追われる日々のなか、家族としての歩みもまた再出発を迎えました。そんな折に授かったこのご縁…すべてが一本の糸でつながっていたのだと、今は心からそう感じています。

実は、今年に入ってから不思議な出来事がありました。
なんと、我が家の玄関に蛇が現れたのです。
近所では見かけたこともなかった蛇が、一度目は夫、二度目は私の前に姿を現しました。驚きながらも、「何かの前触れかもしれないね」と話していたのですが、その後、私たちが迎えることになったのは巳年生まれの赤ちゃんでした。
まるで、この子の訪れを知らせに来てくれた“使い”のようで、不思議で温かいご縁を感じずにはいられませんでした。

マーティンくんの笑顔と小さな手に触れるたび、私たちは「あぁ、生きていてよかった」と、心の底から思います。
これからの毎日を、何気ない一瞬一瞬も大切に、丁寧に積み重ねていきたいと願っています。

 

◆ 実母さま
その後、お身体の具合はいかがでしょうか。
このたびは、私たち夫婦に大切な命を託してくださり、心より感謝申し上げます。

マーティンくんは、よく飲み、よく眠り、毎日とてもご機嫌に過ごしています。
お風呂が大好きで、湯船につかるととても可愛らしい表情を見せてくれます。
この子が健やかに、のびのびと、まっすぐに育っていく姿を、いつかどこかで感じていただけたなら、それが私たちにとって何よりの恩返しです。

今後も、マーティンくんの成長を一緒に見守っていただけましたら幸いです。
実母さまのご健康とご多幸を、心よりお祈り申し上げます。

◆ マザーさま・事務局の皆さま
長い時間をかけて、私たちをここまで導いてくださり、本当にありがとうございました。
説明会、研修、家庭訪問、そして引き渡し――すべての過程が、温かな心と支えに満ちていたことに、今あらためて深く感謝しております。

ブロックの皆さんをはじめ、たくさんの方々に見守られながら迎えたこの新しい命。
春とともに我が家にやってきたこの子と共に、私たちもまた一歩一歩、親として育ってまいります。

今後とも、どうぞよろしくお願い申し上げます。

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