ぽけっとパーク

養親様からのお手紙

しんまいパパ(49歳)・しんまいママ(47歳)

2015年2月に、おにぎりちゃんを授けて頂き、このたび熊本の慈恵病院にて大福くんという二人目の命を授けて頂きました。

私たちはお互い人生を楽しみ晩婚でした。結婚した年に何気なく受けた検診で初期の子宮頸がんと診断され、円錐切除手術をし、不妊治療をすすめられました。
二人とも赤ちゃんは自然に授かると思っていましたが、いざ治療をスタートすると、なかなか授かることはできませんでした。
3年後に再発しましたが、赤ちゃんを諦めたくなかったので、妊娠できる治療方法を探し、PDT治療をうけました。その後再発の心配もなくなり不妊治療を再開しましたが、年齢の壁は高く5年ほど悲しい日々を繰り返しました。

そんな中、奇跡がおき妊娠できましたが、その命は3か月で空へ還ってゆきました。言葉にできない悲しみでした。
でも、宿りかけてくれた命が、親になるという幸せを近くに感じされてくれました。
やっぱり、これからの人生を、こどもと一緒に、家族として歩んでいきたい、そう強く思いました。
そして血がつながっていなくても家族として生きていく道があることを知り、Babyぽけっとに巡り会うことができました。

結婚した頃は、当たり前のように「きょうだい」がいる家庭を思い描いていました。
授かる事のできなかった私たちが「こどもとの人生」という奇跡のご縁に感謝し、しあわせに満ちあふれる時を過ごす日々のなかで、おにぎりちゃんに将来お互いを支え合って生きていける「きょうだい」がいてくれたら・・と思うこともありましたが、どこかで諦めてもいました。

妻は養子縁組の道を進みだした時は迷いを感じませんでしたが二人目のご縁については、人生で一番考え悩みました。
自分たちの年齢、贅沢な望みではないのか、両家の親のこと…
なにより、一人の子育てでもてんてこ舞いの自分に果たして二人の母となれるのか、正直本当に自信がもてませんでした。
でも、マイナスの事しか思い浮かばず迷いながらも答えをだせずにいた自分が答えなのだとわかりました。ただ望んでいるんだ、そう思いました。
周囲からも様々な声がありました。そんな中で、自分の心に気づきました。
この年齢でもしも奇跡がおきて自然に授かっていたら。たとえ何が起きてもそれを受け入れて産み、何があっても育てていくだろう。それなら、授かり方がすこし違うだけで、同じこと。そう思えました。

すこし違うリズムのふたつの寝息を聞き、ふたりの寝顔をながめる幸せな時間に、あきらめなくて本当によかったと思います。
ふたりの子育ては、きっと益々てんやわんやになり、ドタバタしながらあっという間に過ぎていくのでしょう。
2倍以上の幸せと、楽しさと笑顔をふたりからもらい、想像できない大変さや悩みも抱えるときがあると思います。
でも、こどもがいるからこその、その日々を味わい尽くしていきたいと思います。
ふたりの成長を元気に見守っていくためにも、夫婦で気力体力をキープして心と体のアンチエイジングに努めたいと思います。

◆大福くんの実母様へ

おなかの中で、大切に大切に守ってくださった命を私たち夫婦に託してくださり、心から感謝申し上げます。
実母様に大福くんを託して良かったとご安心いただけるように、大切に愛情をそそいで育てさせていただきます。

お手紙ありがとうございます。
大福くんへの実母さまの想いは、きっとおなかの中で大福くんに伝わっています。産んでくれたママが、どれだけ愛おしく想ってくれていたか、必ず伝えます。実母さまの愛が大福くんを守ってくださると信じています。

実母様にそっくりの切れ長のお目目はクルクルと表情豊かです。まゆげがうっすらと形になってきました。腹時計が正確で、ミルクはしっかり飲み干します。お通じも快調です。また折々の成長をアルバムにお手紙を添えてお伝えいたしますね。

大福くんの成長を見守っていくことができる幸せと、有難さと責任を胸に、一緒に歩んでいきます。
そして大福くんが健やかで明るい人生を歩んでいけるよう、親として全身全霊をかたむけます。さみしい想いを決してさせないと誓います。
これからもどうぞ、大福くんの成長と歩みを、一緒に見守っていて下さい。
離れていても同じ空の下で、実母様のお幸せを大福くんと一緒に心よりお祈り申し上げております。

◆おにぎりちゃんのママ、ご家族さま

3歳を目前に、おねえちゃんになったおにぎりちゃんですが、弟という存在をとまどいながらも一生懸命うけとめようとしているのが見てとれます。
そっと足にふれたり頭をなでてあげたりしながら一日ずつ、大福くんへのアプローチが増えて、おにぎりちゃんのペースで距離感をすこしずつ縮めている感じです。ミルクを渡してくれたり、お風呂でお湯をかけるのをお手伝いしてくれています。

ミルクの時など、どうしても甘えたいときにガマンさせてしまうことがありますが、今はできる限りの時間をおにぎりちゃんの心に寄り添って、少しでもさみしさが和らいでくれるといいなと過ごしています。

弟の存在が、おにぎりちゃんの人生に良い影響となって、きょうだい仲よく支え合い、刺激し合って成長していってくれることを願っています。
とても良く気がつき優しいおにぎりちゃんです。勘がよくガマン強いので、おにぎりちゃんが我慢し過ぎないよう、伸びやかに成長できるように見守ってまいります。
いつも実母さまとご家族さまの幸せを おにぎりちゃんといつも想っています。

◆マザーさん、シッターさん、らぴすさん、事務局の皆さま

おにぎりちゃん、大福くんと実親さまと私たちのご縁を結んでくださり本当にありがとうございます。
私たちの感謝はことばでは言い尽くせません。私たち家族が一日一日を積み重ねていくことと思い歩んでまいります。
これからもどうぞ宜しくお願い申しあげます。

ブロック交流会や同期という繋がりがある事は、養子縁組という道を進んだ私たち親にとって、こども達の将来にとって、とても大きな安心と支えになっています。
Babyぽけっとでご縁を授かることができて良かったと、心から思います。

マザーさん、事務局の皆さま、シッターさん、ブロック長の皆さまが日々ご尽力して下さっている御蔭様で、今日の私たちがあります。
マザーさんと皆さまの差し伸べられる手がなければ、おにぎりちゃんも大福くんも、多くのこども達とそのご家族の心も魂も、救われなかった事と思います。
Babyぽけっとの未来が健やかで明るく末永く紡がれていくことを心より祈念いたします。

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