ぽけっとパーク

養親様からのお手紙

しんまいパパ(45歳)・しんまいママ(45歳)

この度はひよりちゃんとの素晴らしいご縁を結んで頂きありがとうございました。

私たちは結婚18年目の夫婦です。結婚当初は望めば子どもはすぐにでも授かるものだと思っており、「3人子どもが欲しいね」なんて話もしたりしていました。その思いとは裏腹になかなか子宝に恵まれず、それでも赤ちゃんは天からの授かりものだから焦らずゆっくりその時を待とうと、あまり気にしすぎないようにしていました。お互い仕事に追われる多忙な生活で時間的余裕がなかったことも不妊治療に踏み切れなかった理由だったように思います。

しかし、気付けば30代後半、子どもはどうしても諦めたくない!と慌てて不妊クリニックを受診すると、高度乏精子症であることが判明し、すぐに顕微授精を始めることになりました。あらゆる検査を行い、手術や薬剤、栄養サプリメント、漢方薬の服用、生活習慣の改善など行いました。しかし、精子数の改善は見られず、また胚移植を何度も実施し、やっとの思いで妊娠に辿りつき喜んだのも束の間、すぐに流産してしまうことを何度か繰り返しました。

年齢的にも子どもは諦めるしかないのかと悩んでいた頃、偶然目にしたテレビ番組でBabyぽけっとに出会いました。特別養子縁組で私たちも子どもを迎えることができるかもしれない。新たな道がパァッと開けて、絶望から希望に変わった瞬間でした。もう迷いはなく、不妊治療を自分たちが納得するところまでやり切った後、すぐに特別養子縁組に向けて行動を始めました。

それからは大急ぎで情報収集し、夫婦で覚悟を確認し(お互い迷いはありませんでした)、都合が合わなかったことと年齢的に急いでいたこともあって予備軍研修会不参加ですぐ本申請をさせて頂きました。Babyぽけっとでは子どもはもちろんのこと、実親や養親に対するフォロー体制が大変充実しており、また実親さんに子どもの成長アルバムを送付したり、託された子どもと実親さんの再会の場を設けてくださったりと、引き渡し後もつながりを大切にする会の方針は、将来子ども自身が出自を知りたいと思った時に重要なことだと思い、他のあっせん団体も検討しましたが、私たちはBabyぽけっと一択でした。

申し込み後は、想像以上のスピード感で説明会・面接・座学・家庭訪問・育児研修と進んでいき、待機登録して頂きました。この間、ブロック長をはじめ多くの先輩方と交流する機会があり、子育てや真実告知、審判のことなど色々とご指導頂き、また励ましの言葉で勇気づけて頂きまして、養子縁組の不安よりも子どもと生活できる楽しみが増していきました。

ご縁のお話もあっという間で、お迎え当日もまだ信じられない気持ちでしたが、それから約2週間経ち、ひよりちゃんの表情や仕草のすべてが愛おしくて、一瞬一瞬、今までにない幸せを感じています。

これからは家族3人で力を合わせてどんな荒波も太陽のように陽気に乗り越えていける幸せな家庭を築いていきたいと思います。この素晴らしいご縁を結んで頂きました多くの皆様にこの場を借りして、お礼申し上げます。

 

【実親様へ】

産後のお身体の調子はいかがでしょうか。

私たち夫婦にひよりちゃんを託してくださり本当にありがとうございます。

妊娠、出産さらには子どもを託すという決断に至るまでに、私たちには到底計り知れない、不安、苦悩、葛藤など様々な思いがあったと思います。そんな実親様のお気持ちをしっかり受け止め、私たちに託して良かったと安心して頂けるように、このご縁に日々感謝し、一生をかけて愛し、守り、育てていきます。

ひよりちゃんのこれからの成長を一緒に見守って頂けると幸いです。

 

【マザー様、事務局の皆様へ】

この度、私たち夫婦がひよりちゃんと出会うことができたのは、日々、ベビー救済にご尽力頂いているマザー様をはじめとする、Babyぽけっとの皆様あってのものです。休む間もなく、待ったなしで産まれてくるベビーや計り知れない不安や葛藤を抱える実母さまを、強い使命感と、まるでご自身の家族かのような深い愛情をもって救済されるお姿は、尊敬の念に堪えません。

この活動あってのご縁であることに感謝の気持ちを忘れず、この先も一人でも多くのお子さんの命が未来につながるように祈っています。全国各地にいらっしゃる養親OBの皆様と同様に、私たちも、微力ではありますが、ベビー救済の一助になれるよう努めさせて頂きたいと思っております。

今後ともどうぞよろしくお願い致します。

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