ぽけっとパーク

実親様からのお手紙

実親さん(29歳)

私は当時同棲していたとの間に子どもができてしまいましたが、本望ではなく、また保険証やお金も無く、相手の方からは全くの他人ごとの様に振舞われました。

「自分にもお金がない、自力で病院に行け。」と助けてくれず、行く当てもなく、どうしようもできず、悪阻で何もできないまま時間だけが過ぎ去ってしまいました。

結局9カ月でお腹も大きくなってしまい、「このまま陣痛が来たら、この子と死のう。」それだけを考えて生きていました。誰とも話さず、ずっとベッドの上で生活していたが為に正常な判断すらすることができませんでした。

ある日相手と言い合いになり、警察の人が来て、ついに私は保護されました。犯罪者扱いをされると思っていただけど、妊婦さんだから、と椅子ではなくソファを用意して下さったり、私があまりにも血の気が無く、顔色が悪くてお水やゼリードリンクを下さって、こんなにも他人から優しくしてもらったのが久しぶりで、人と話すのも久しぶりで、涙をこらえるのに必死でした。

結局連絡を受けた母と姉が迎えに来てくれることになり、絶対に怒鳴られると思っていましたが、会ってすぐに「大丈夫?」と言ってくれて、こらえていた涙を止めることができませんでした。

そこから今後の生活や赤ちゃんについて、ソーシャルワーカーさんや役場の方たちが何度も足を運んでくださり、Babyぽけっとという民間のサービスがある事も教えてくださいました。

児童相談所は産んだらすぐに赤ちゃんとはお別れをして、その後裁判で親権が養親さんに変わるまでの赤ちゃんの養育費は実親が負担する形ということでした。

Babyぽけっとさんは経済的な不安があれば、健診や出産にかかった費用やその後の引き渡しまでの保育料を全額負担して下さり、赤ちゃんを産んでからは退院するまでは母子同室でも良いと言っていただけ、その後の赤ちゃんの成長は希望すればアルバムにして送ってくださるということでした。

産んで良かったと心の底から思えたし、我が子の幸せには血のつながりは関係ないと思います。この子を幸せに育てて下さる方々と繋がらせていただき、心から感謝しております。寂しさもあるけれど、成長アルバムが送られてくるのが今は楽しみです。本当にありがとうございました。

 

養親さんへ

私はお腹の子と自死するつもりでした。母親になんかなれないし、私は閉じこもっていて、将来の希望すら見えませんでした。

子どもを望む方から見たら、とても腹の立つ話しだと思っています。でも、お腹の中の子は必死にお腹を蹴り、私が逆流性食道炎になるほどの力強さで、一生懸命私に自分は生きたいのだと伝えていました。

生まれる前は逆子で帝王切開と言われたのに、帝王切開を決める健診の前日にぐるりと回って、予定日ぴったりに生まれて来てくれました。育てることはできないけれど、私は離れていても幸せに生きていてくれることが何よりだと思っております。

産まれたばかりの我が子の顔を見て、本当に産んでよかったと思いました。命の重み、そして温かさが心を揺さぶり、離れたくない気持ちと、それでも育てることができない苦しさ、目の前にいるのは痛い思いをして産んだ自分の子ども。この数日でも目が2倍に腫れ上がるほど泣きました。

でも我が子をこれから親として育てる決意をしてくださった養親さんの事を聞いたら、とても安心できました。私の一存で無下にされそうだった命を心から望んでくださる方もいて、私の子を育てたいと強い意思のある方がいてくださって、自分が考えていたようなひどいことを実行しなくてよかったと思いました。

これからの我が子の生涯を託せる方々だと思いました。血の繋がっていないことは我が子の不幸せには繋がらない。どんな形でも我が子を愛してくれる人、幸せにしてくれる人に大きな感謝を込めて、これからもよろしくお願いします。

沢山泣いて、沢山ミルクを飲んで、沢山寝て、すくすく成長していってね。離れていてもずっと我が子を想っております。

 

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