ぽけっとパーク

養親様からのお手紙

しんまいパパ(41歳)・しんまいママ(41歳)

私たちは結婚7年目になる夫婦です。
結婚以前から妻に婦人科疾患(重度子宮内膜症、チョコレート嚢胞、子宮腺筋症)があり、手術歴もあったことから、結婚と同時に不妊治療を開始しました。

しかし、最終的に、体外受精も何度か試みましたが、1度も着床することはありませんでした。
不妊治療を進めていくうちに、妻の身体への負担もどんどん大きくなり、悲鳴を上げる様になり、心身共に限界を感じ、不妊治療に終止符を打ちました。

夫の親族は皆、3~5人兄弟で、たくさんの子どもがいることが当然のように親族全体が感じていたので、結婚後から不妊治療中は子どもを授かることが義務の様に感じ、大きなストレスになり精神的に不安定になることもありました。

職場や仲間内で子どもの話題が始まると、その話題から、そっと遠ざかり「幸せな人たちだけで話していればいいでしょう」と、落胆することが多かったです。
このまま二人で老後を迎えるのかと思うと毎日を生きる力も乏しく、特に意味のない日々が坦々と過ぎてゆくだけでした。

TVやインターネットでは毎日の様に子どもに関する悲しいニュースを目にします。望んでも授かることの出来ない夫婦がいる中で、他方では命を蔑ろにしている状況に歯痒さを感じていました。
自分で子どもが産めなくても子育ては出来るのではないか、私たちにもまだこれからできる事があるのではないか!と思う日々の中、BPに出会うことになり、まずは予備軍研修会に参加し、実際にBPファミリーの皆さんに出会い、お話を伺えたことで自分たちの思いを再確認できました。

そして、迷うことなく、BPに申し込み、ここわちゃんに出会うことが出来ました。
ここわちゃんはNICUに長く入っていたためか、とても甘えん坊で一人でベットで寝ることが苦手です。抱っこして寝かし付けても、ベットに降ろすとすぐに泣きだします。

今は一日の大半を寝て過ごしていますが、起きているときも大好きな抱っこを求めてきます。そして、時折見せてくれる可愛い笑顔や、甘える時の表情や声の一つ一つに感動し、子育てできる事の喜びを噛みしめています。
何より、今まで淋しく、ひっそりと生活していた私たちに生きる理由を与えてくれたことにとても感謝しています。

ここわちゃんの実親様、ご家族様

この度は、小さな小さなここわちゃんを私たちに託して下さり、本当にありがとうございました。2000g弱で産まれたここわちゃんは、今では3700gを超え、ミルクをよく飲み、よく寝ます。最近は、手足の動きも活発になってきました。泣き声もいっそう大きくなり元気に泣いてくれます。このまま健やかに成長してくれることを願うばかりです。
実親様、ご家族様も大変なご苦労があった中で、一つの命を無事にこの世に誕生させて下さり、本当にありがとうございました。
私たちは、託して下さったこの命を大切に育てていきます。
そして、実親様、ご家族様のご多幸をお祈りしています。

マザーさま
事務局の皆さま

この度は、可愛いここわちゃんとのご縁を結んでくださりありがとうございました。
お迎え日当日は、マザーさまお独りで長い時間をかけてここわちゃんを無事にお連れ下さり、夜遅い時間までミルク、沐浴、各種手続きなど様々なご指導をいただき本当にありがとうございました。
ここわちゃんが来てから私たちの生活は大きく変わりました。
2人で協力し、全てはここわちゃん中心に動いています。今はまだ新米の2人ですのでバタバタしておりますが、それもその瞬間にしか体験できないここわちゃんとの貴重な時間なので大切にしていきたいと思います。
そして、2000gにも満たなかったここわちゃんがどうして私たちを選んでくれたのか、これからゆっくりと感じていきたいと思います。
今回のご縁に感謝し、小さな命を大切に育てていきます。

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