ぽけっとパーク

養親様からのお手紙

しんまいパパ(46歳)・しんまいママ(39歳)

私達は結婚12年目の夫婦です。
結婚と同時期に妻が白血病だと判明し、骨髄移植を余儀なくされました。骨髄移植をすれば不妊となることはわかっていましたので、凍結受精卵を保存して白血病の治療に望みました。

骨髄移植が成功し、社会復帰できるというタイミングで今度は不妊治療に望みましたが卵が着床してくれることはありませんでした。治療がきつい時も凍結受精卵がある事、いつか赤ちゃんに会える事が心の支えとなっていたので、失敗に終わり、悲しみと絶望感でいっぱいでした。

そんな時に夫が養子という選択もあると提案してくれました。
病気になった2006年は熊本で赤ちゃんポストができた年で、治療中に2人で「不妊治療がうまくいかなかったら赤ちゃんポストの病院に直談判に行こうか」などと話していたこともありましたので、養子という選択も治療中もずっと頭の片隅にありました。

どうしても「2人で子どもの笑い声が聞こえる家庭がつくりたい」という思いを諦めきれなかったので、そちらに舵をきることにしました。
それから特別養子縁組について2人で色々調べてたくさん話し合い、最終的にBPにお願いしようと決め、申し込みました。

面接、待機を経て2015年10月にラムちゃんに会えた時は本当に嬉しかったです。かわいくてかわいくて、本当に天使が舞い降りてきたと思いました。でも、抱くとしっかりと命の重みを感じ、大切に守り育てなければと思いました。
そして今、また新たな命を託して頂ける事になりました。シシ丸くんです。

マザーさまに抱かれてやってきた小さいシシ丸くん。シシ丸くんを抱いた時もラムちゃんの時と同じように天使が舞い降りてきてくれたと思いました。小さいながらも同じように命の重みをずっしり感じます。

小さな天使はミルクを一生懸命飲んでくれて少しずつ大きくなってくれています。
泣き声も体重の増加とともに男の子らしく元気になってきました。シシ丸くんが泣いてもぐずってもかわいいです。

ラムちゃんが泣いているシシ丸くんをあやす姿も微笑ましく、ラムちゃんの成長も感じます。
シシ丸くんとラムちゃんは出生地も近いので、2人の間にも何か縁のようなものを感じます。

12年前は子どものいる生活なんて考えられない状況だったのに、今2人のかわいい子どもと4人家族になっているなんて幸せ過ぎて言葉もありません。

これも日々支えて下さるBPファミリーの皆様のおかげです。いつもありがとうございます。
子ども達が幸せになってくれることが私達夫婦の幸せでもあります。常に感謝の気持ちを忘れずに、幸せな家族になりたいと思います。
まだまだ未熟な私達ですが、今後ともどうぞよろしくお願い致します。

〈シシ丸くんの実親さま〉

この度は大切なシシ丸くんを私達夫婦に託して下さり本当にありがとうございました。
その後体調はいかがですか?

シシ丸くんは当初心配された心雑音も生後2週間検診でも確認されず、順調に育っています。このまま体重が増えれば比較的早い段階で正期産の子の成長に追いつくでしょうと小児科医に言われました。
泣き声も大きく、キックがとても力強いので、やんちゃな男の子になりそうです。

実親さまが断腸の思いで託して下さった気持ちを生涯忘れず、慈しみ育てて参ります。
成長の様子はお手紙とアルバムでご報告させて頂ますので、ご覧頂ければ幸いです。実親さまの幸せはシシ丸くんの幸せでもあります。
祈ることしかできませんが、実親さまのご多幸をいつもお祈りしております。
本当にありがとうございました。

〈ラムちゃんの実親さま〉

ご無沙汰しております。お元気でいらっしゃいますか?
お手紙でもご報告させて頂きましたが、ラムちゃんはお姉ちゃんになりました。

普段甘えっ子のラムちゃんですが、誰かにシシ丸くんとの関係を問われれば「おとーと。おとーとよー」とお返事をし、泣いていれば頭をなでなでしてくれます。おむつを取ってくれたりテーブルを拭いてくれたりとお手伝いもしてくれます。とても優しい女の子に育っています。

日々お忙しいと思いますがお身体はどうぞご自愛下さい。ラムちゃんと共に実親さまのご多幸をいつもお祈りしています。

〈マザーさま、らぴすさま〉

この度はシシ丸くんとのご縁を結んで頂き本当にありがとうございました。

次々とレスキューが舞い込む中、たくさんの時間をわが家とシシ丸くんに使って頂いたことに大変感謝しております。

この感謝の気持ちを忘れず、私達自身もどなたかにお返しできますよう微力ながらお手伝いさせて頂きたいと思っております。
今後ともよろしくお願い致します。

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