ぽけっとパーク

実親様からのお手紙

実親さん(23歳)

妊娠が分かったのは胎動を感じてからですでに中絶は出来ないだろうと思いました。
でもお金もないし、相談するにも私は住所もちゃんとした仕事も家族もいないので門前払いされるだろうと思ってどうしても勇気が出ませんでした。
どんどんお腹は大きくなるし服も妊娠していると分からないものを選ぶしかなくて、夜も目を閉じても不安で眠れなくて毎晩川原まで歩いて行って橋の上で今死んだら全てが解決するな-と考えて、でもそのたびに激しい胎動を感じてどうしても死ねませんでした。

ネットで今自分がどんな状態か知るのも怖くて、でももうそろそろそんな事は分かっていたので迷ったけれど最後のチャンスだと思い熊本への切符を買いました。
その途中で破水していたようで、20時過ぎに着いて翌日5時過ぎには生まれてしまいました。
もっと早く電話だけでもしていれば病院の方々にも団体の方々にも迷惑をおかけせずに済んだのに・・・・ということでは後悔の念でいっぱいです。
ホームレス状態だった私でも沢山の方々の協力で何とか新しく歩み出せるなんて思ってもいなかったです。もっと怖がらずに頼れば良かった。

今日、養親さんが決まってとても安心しました。
思えば妊娠中一度も泣かなかったのに今は泣きっぱなしです。
泣けると言うことは安心出来ているからではないかと思っています。
私のように一人で誰にも頼れなくて泣くことも出来なくてどうすればいいか分からない人は早く団体さんに相談して欲しいです。

もう死ぬしかないと思っていたけれど、産まれたあの瞬間、私はもう生きて行く力をもらったと思えました。
救って頂いた命を大事にしてこれから頑張って行こうと思います。
日記のようになってしまってすみません。

Babyぽけっとさんへ

産まれる本当にぎりぎりだったので色々と急にご迷惑をかけてすみません。
自分ではどうすることも出来ず子供と一緒に死ぬしかないと思っていましたが幸せにしてくれる方々を探して下さって赤ちゃんに名前がついたことを知った時、本当に本当に嬉しかったです。

マザ-さんにはお忙しいところわざわざ来て下さり感謝しています。
赤ちゃんのお陰で私もやっとスタートラインに立てた気分です。
こうした活動は本当に大変だろうなと思いますが大切な子供の命を救って頂きありがとうございました。
これからもよろしくお願いします。
また養親さんへのメッセ-ジは別で書きますのでまたお渡しお願いします。

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