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養親様からのお手紙

しんまいパパ(37歳)・しんまいママ(29歳)

私たちは結婚5年目の夫婦です。不妊治療中に妻の遺伝子異常が分かり特別養子縁組の道に進みました。妻はこの制度を以前から知っており、治療を終えようと思った時には自然とこの選択肢が頭にありました。
夫に養子を迎えて子育てをしようと持ちかけそれならば知識を得ようと予備軍研修会に参加し、そこで特別養子縁組で子を迎えたいと強く思うようになりました。

養親となる条件を整え、申し込みをしてからは自分たちでも驚くほどにするすると話が進み、こうして今カレラ君を迎え家族が1人増えることとなりました。

彼との生活はとても目まぐるしく、子がいない時に自由にできていたことが何一つままなりません。
しかし、それが幸せなのだと確信しています。
親になった自分たちの姿が、彼が我が家にやってきてからの数日は不思議でたまらなかったのに、日を追うごとに確かなものとして体に馴染んでくるようになりました。

これから彼の人生がより豊かになるように全力でサポートをしていきます。そして彼自身にも家族の一員として、大きく育つというとても重要な任務を全力で達成していってほしいと願っています。

◆実親様、実親様のご家族へ
実親様がお腹の中で育て、命がけで産んでくださったカレラ君は毎日少しずつ成長してくれています。
我が家にやってきた当初は小さめだった泣き声は随分と逞しくなり、足の力も強くいつの間にか布団を蹴り飛ばしていることは日常茶飯事です。マザーさんから伺った実親様の活発なエピソードを彼が引き継いだかのような素晴らしい生命力に満ちています。
これから彼は大多数の人々とは少し違った背景を持ちながら人生を歩むことでしょう。ですが皆一人の人間であることは同じです。家族や友人に愛され、自分自身が大切だと思うものを愛して生きていってほしいと強く思っています。そのために私たちができることは惜しみなく与えていく所存です。

◆マザー様、事務局の皆様
皆様が繋いでくださった命を前に、愛おしさと責任の重さを強く感じています。
何時間もかけて彼を迎えに行ってくださったこと、感謝してもしきれません。猛暑の中を本当にありがとうございました。
受け取った命のバトンをいつか私たちから彼に渡せるように、家族全員で精進していきます。

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