ぽけっとパーク

養親様からのお手紙

しんまいパパ(43歳)・しんまいママ(46歳)

我が家は2010年に結婚し、子どもを望んでいましたが、4年間の不妊治療の末、結局子宝には恵まれませんでした。体力的、精神的、経済的に限界を感じ、夫婦二人で楽しく暮らせばよいか、と子どもを諦め、保護犬を2頭引き取り、子どもの話を避け、考えないようにしながら暮らしていました。

しかし、報道などで特別養子縁組制度の話を聞き、興味をもって調べ、2018年にベビーポケットの門を叩きました。「子どものため」の活動方針、情報をオープンにする方針、養親同士の繋がりを尊び、養親・養子同士が繋がりをもつことで、養子を決して特別なことにしないという方針に共感を覚えました。

講習、実習を受ける中で、二人でよく話し合ったのは「障害・疾病を抱えた子ども」についてですが、もともと高齢で結婚した二人なので、妊娠・出産をしたとしても同様のリスクは当然あるのだから、そのまま受け入れようと決めました。

2年前、我が家に迎えたのは脳性麻痺のある生後2ヶ月の子でした。連絡をくれたブロック長より医学的情報を含め、現在わかりうる情報と、将来的なリスクをわかりやすく伝えていただきました。一旦電話を切ってから、夫婦で意思確認をして、引き受けることとし、縁結びをお願いしました。

その後の2年間は怒涛のうちに過ぎ去りました。初めての子育てに加えて脳性麻痺に由来する入院、リハビリなどがありあっという間でした。大変な事も多かったですが、それを上回る喜びに溢れた日々でした。

一人目の二歳の誕生日が近づくにつれ、二人目をお願いするか、という話題が出るようになりました。夫婦共に兄弟の中で育ったので、兄弟が欲しいという気持ちは始めからありましたが、年齢的問題、上の子が障害を持っていることによる負担などがひっかかりました。

ブロック長に相談し、ベビーポケットの先輩で同じように脳性麻痺の子を迎えた後に二人目を迎えた家族と対面の機会をいただきました。先輩家族は「もちろん大変なことも多いけれど、その分兄妹同士の刺激になる」とのお話をいただき、実際に兄弟が互いをケアしつつ、楽しそうにしている様子、先輩夫婦の明るさ等を見て二人目をお願いすることとしました。二人の子どもの親になれたことの感謝の気持ちを忘れず、たくさんの愛情を注ぎ、大切に育ててまいります。

(岡田代表 スタッフ様 ブロック長へ)
「感謝」しかありません。この会がなければ我が家に子どもを迎えることはなかったでしょう。ましてや二人!ありがとうございます。また、ご多忙のところ、遠方から我が家まで小さな命を大切に運んでいただき、本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。

(実親さんへ)
この度は会を通して、素晴らしいご縁をいただきありがとうございました。命名についても希望を通していただきありがとうございます。

せっかく生まれた小さな命を絶ってしまったり、捨ててしまったりする母親のニュースが多いこの世の中で、この子の命を諦めずに救ってくださり、実親さんにはとても感謝しております。

我が家に来てからも、よく寝て、よく飲みます。泣き声は日増しに大きく、力強くなってきました。また、ミルクを飲み終えると満足そうに笑みを浮かべたり、小さく声を出したりと日々の変化も楽しみです。この調子ですくすくと大きく育っていってほしいと願わずにはいられません。これからも実親さんの「幸せに育ってほしい」という思いを受けて、大切に育てていきたいと思います。

実親さんにも、素敵な未来がたくさん待っていますことをお祈りしております。

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