ぽけっとパーク

養親様からのお手紙

しんまいパパ(32歳)・しんまいママ(32歳)

 この度は、愛しいニコル君とのご縁を繋いでいただき、ありがとうございます。

私たちは結婚6年目を迎える夫婦です。妻はブライダルチェックで27歳にしてAMH(抗ミュラー管ホルモン)0.02未満という早発閉経の状態であると診断を受けました。
その結果は私たちにとって信じがたい現実でした。私たち夫婦は子どもが好きで、特に不自由なく妊娠して出産する人生が当たり前だと思っていました。
現状では、実子をもうける望みはかなり薄いと分かっていながらも、わずかな希望を掴みたいを願い、結婚してすぐ不妊治療を開始しました。しかし排卵がほぼない状態のため、約4年間の不妊治療で奇跡的に卵子が見えたのはたった1個のみ。その卵子が受精卵になってくれた時は『この子が運命の子かもしれない』と信じて疑いませんでした。
しかし残念ながら化学流産という結果に終わってしまいました。失意のどん底でしたが、そこで特別養子縁組の道に進む決心がつき、準備を進めました。

実はBabyぽけっとに繋がる前に、他のあっせん団体Sで縁組の準備を進め1度該当が出たことがありましたが、赤ちゃんをお迎えする前日に生母さんが『やっぱり自分で育てたい』と翻意され、次の日から新しい生活が始まると思っていた矢先に白紙になってしまった経緯があります。
その時は、生母さんと赤ちゃんが一緒に生活できるのなら幸せになって欲しいと願う一方で、化学流産と分かったあの日より更に辛くて苦しくて涙しました。
次のご縁を待っていましたが一向に連絡がないことに不安が強くなる中、県内里親の交流会で出会った方からBabyぽけっとをご紹介いただき、猛スピードで準備を進めた結果、この度スムーズにニコル君とのご縁に繋げていただけて大変感謝しております。

ニコル君と出逢えるまでのこの半年は、ジェットコースターのような気持ちの浮き沈みがあり、『なぜ自分の人生はこんなにうまくいかないんだろう』と悲嘆し精神的にも苦しい時期もありました。
しかし、全てがニコル君と出逢うために必要なことだったのかなと今は思えています。
多くの辛い経験があったからこそ、これからの未来は幸せで明るいものであると確信しています。Babyぽけっとは先輩OBさん方との繋がりが強く、分からないことや困ったことがあればすぐ身近に相談できるということで、とても頼もしく感じています。

【生母さまへ】

 ニコル君を産んで託す決心をしてくださり、本当にありがとうございます。私たち夫婦だけは成し得なかった子育てを始めることができており、大変感動しております。
産後、体調はいかがでしょうか。ニコル君との生活は私たちの人生に彩りをもたらしてくれています。
ニコル君は、最初はミルクとオムツ替えの時以外ほぼ寝ている静かな子でした。
最近では、徐々に寂しいという感情が芽生えてきたのか、泣いた時に抱っこすると安心して寝入っていくことも出てきました。
繋いでいただいた命のバトンに責任を持ち、大切に育ててまいります。生母さまのご健康とご多幸を心からお祈り申し上げます。

【マザーさま、事務局の皆さまへ】

この度は、ニコル君とのご縁を結んでいただき、誠にありがとうございます。
日々、母子救済に奔走されており、お忙しい中、研修会の面接では私たちの経緯を丁寧に聞いていただき、本当に心が救われました。
Babyぽけっとを信じて突き進んでみようと決心できました。該当のご連絡をいただいた時は、こんなにも早くご縁を繋げていただけて実感が湧きませんでしたが、OBさん方へご連絡したところ皆さまからお祝いと応援のメッセージをいただきやっと実感が湧きました。
ニコル君はたくさんの方々に祝福されて、抱っこされて、笑いかけられて、ニコル君にはファミリーがたくさんいて本当に幸せ者だなぁと思います。
私たち夫婦もニコル君のこれからの成長を見逃すことなく、親として一緒に成長していきたいと心に決めております。今後とも、温かなご指導ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。

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