養親様からのお手紙
しんまいパパ(45歳)・しんまいママ(36歳)
この度は、ラッキーぱんだくんとご縁を結んでいただき、心よりお礼申し上げます。
私達は結婚8年目の夫婦です。
私達はどちらも子供が好きで、結婚当初から子供を望んでおりました。
しかし、結婚してから数年はお互い仕事が忙しく
子供を作るという選択をすることができませんでした。
それでもいつかは子供を授かりたいと考えていたので、
素敵な未来に希望を持ち続け、その時が来るのを楽しみに日々過ごしておりました。
結婚から数年が経ち、互いに仕事が落ち着いたため、そろそろ子供をと考えた時に夫に精索静脈瘤があることが判りました。
手術を行いましたが状況は好転せず、その後、男性不妊である非閉塞性無精子症と診断されました。
そして、Micro-TESEも実施しましたが精子は見つからず、
子供を望める可能性はほぼ無いと診断されました。
担当医からは『養子縁組や里親という選択肢もある』という話を受けましたが、
当時は『自分達の子供を』と考えていたので、養子縁組について考える余裕は私達にはありませんでした。
街中で子供や親子連れを見かけるのさえ辛くなる時もありました。
周りの友人が当然のように妊娠していくなかで、沈んでしまう気持ちをどうにか保ちつつ、
『なぜ私達は不妊になってしまったのだろう』『不妊には何の意味があるのだろう』
『こんなにも子供を望んでいた私達が子供を授かることができなかった理由は何だったのだろう』
と、夫婦で毎日ずっと考えていました。
そして、その中で導き出した答えは
『幼くして親元から離れてしまう子供達を救うことなのではないのか』ということでした。
『私達が子供を欲しいだけではなく、親元から離れてしまう子供を愛情をもって育てていく』
この結論に行きつきました。
“どこかで私達のことを待っている子供がいるかもしれない”
そう思い、そこで初めて養子縁組について考えるようになりました。
ただ、養子縁組はとてもハードルが高そうで、私達にできるのか不安でもありました。
それからはネットや本、テレビ番組など養子縁組について情報を集め始めました。
しかし、調べていくと養子縁組には年齢の壁が存在することがわかりました。
焦る気持ちのなか、児童相談所や他の斡旋団体のオンライン説明会などに参加しました。
Babyぽけっとに出会ったのはその時です。
Babyぽけっとの予備軍研修会では、綺麗事だけではなく、養子縁組についてしっかりと説明してくださり、
子供を第一に、私達養親のこともしっかりとしたケアをしていく体制があることや、
養子縁組の先輩方とのネットワークがしっかりあることが分かりました。
ハードルが高いと思っていた養子縁組ですが、マザー様をはじめ、スタッフの皆様の養子縁組に対する熱意を伺い、
皆様のお人柄に触れて、ここなら私達でも前進することができるかもしれない、と思い
Babyぽけっとで特別養子縁組に向けて一歩を踏み出すことを決意しました。
面接からお迎えまでは、毎日忙しくしていたせいか、あっという間だった気がします。
そして2024年の3月、私たちはラッキーぱんだくんをお迎えすることとなりました。
まるで波に乗ったかのようにご縁が繋がって行ったと思います。
こんな奇跡のような出来事が本当にあるのか、と信じられない気持ちいっぱいでした。
以前の私達は、こんなにも賑やかで彩りのある生活を送っているなんて想像もしていませんでした。
私達のことを、ラッキーぱんだくんが待っていてくれたのだと思います。
お迎えした日の光景は決して忘れません。
“ぱんだ銭湯”一家の第2章はもう幕を開けています。
夫婦2人だけの生活から、今ではラッキーぱんだくんが生活の中心です。
慌ただしく1日が過ぎ去ってしまいますが、毎日を大切に、明るく笑顔の絶えない家庭を築いて行きたいと思います。
実母様、実母様のご家族様
この度は、私達夫婦にとても可愛らしい男の子を託してくださり、ありがとうございます。
出産に至るまで、様々な葛藤があったと思いますし、本当に大変なご決断だったことと存じます。
実母様のご決断がなければ、私達のご縁は存在しませんでした。
ラッキーぱんだくんが今こうして元気に過ごしていられるのも
小さな命をお腹の中で大切に守り、育ててくださった実母様のおかげです。
新米パパ・ママ故にお世話はまだ慣れないことも多く、日々慌ただしく過ごしておりますが
私達に託したことを実母様が後悔されないよう、全てをかけてこの命を守り抜いて行きたいと思います。
ラッキーぱんだくんの成長を見守っていただけましたら幸いです。
実母様、実母様のご家族様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます。
これからも、どうぞよろしくお願いいたします。
マザー様、事務局の皆様、BPファミリーの皆様
この度は私達夫婦にご縁を結んでいただきましたことを心より感謝申し上げます。
私達だけでは、こんなにも輝いた日々を迎えることはできませんでした。
妊婦さんや赤ちゃんの救済、そして養親家族や私達のような夫婦のサポート、
昼夜を問わずご尽力くださるマザー様や事務局の皆様のご活動には尊敬の念に堪えません。
未熟ではございますが、微力ながらお力添えさせていただければ幸いです。
わからないことだらけの私達に、様々なことをご指導くださった先輩ファミリーの皆様。
皆様の子供に対する接し方や育児は本当に素晴らしく、毎回勉強させていただいております。
赤ちゃんを抱っこさせていただいたり、一緒に遊んでいただいたり、ミルクを飲ませていただいたり、
私達のことを気にかけてくだった先輩ファミリーの皆様の温かいお心遣いに感謝申し上げます。
先輩ファミリーの皆様を見習い、養親として私達も成長していけるよう精進して参ります。
マザー様、並びに事務局の皆様、BPファミリーの皆様、
今後とも、ご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。