ぽけっとパーク

真実告知体験談

ケースNo.4

◆告知実施日及びその場所:2011年8月 昼間 自宅
◆当時の子供の年齢:4歳7ヵ月
◆家族構成:父・母・娘
◆実際告知した人:母
◆使用した絵本:無し

◆告知内容は?

話の流れできいちゃんはお母さんから生まれたんだよね?と聞かれました。
今が告知するときなのかなと感じ、
「きいちゃんを産んでくれたのは別な人なんだ。お母さんはお腹が病気で赤ちゃんを産むことができなかったの。でもずっときいちゃんを待っていたの。中々来てくれないなぁと思っていたら、きいちゃんが生まれましたよって言われてお父さんと二人ですっごく嬉しかったんだ。」と伝えました。
そして抱っこして、きいちゃんが生まれてきて良かった。大好き。可愛い。とにかくいっぱいだっこして、ぎゅうっとしました。

◆子供の反応は?

最初の言葉は
「お母さん、嘘ついていたの?」でした。
嘘という言葉を知っていたがびっくりでした。
多分前に赤ちゃんはお母さんから生まれるという話をしたことがあったので、自分に置き換えていたのだと思います。
「嘘ついてないよ。」としか答えられませんでしたが、娘は普段通りの様子でした。
理解できたのか、そのときにはよくわかりませんでした。

◆告知後の感想及び子供の状況は?

いつ伝えよう、いつ伝えようと思っていた矢先に以前の告知掲示板で同年齢のお子様達の告知の話を聞き、そうか今はチャンスなのかと思ってはいました。
そう思っていたからこそ、告知できたのだと思っています。
最初の告知は親子関係の第一歩。本当にそうだと思います。
これからもまだまだ長く続くことでしょう。
夫婦も他人、そこから生まれた愛情、信頼関係。
親子も同じかな。強い絆、愛情、信頼。
娘に出会えて本当に良かった。
大変な思いをして産んでくださった実母さま、そしてご縁を作っていただいた会に再び感謝しました。

(子どもの状況について)

告知後、数ヶ月なんとなく赤ちゃん返りというか甘える時期が続きました。
幼稚園も毎朝泣いて通園。行けばすぐ泣きやみ、お友達と遊んでいるという話でした。
数ヶ月したとき「なんで毎朝泣くの?」と聞くと「きいちゃん、なんで泣くのか、わかんない」と言います。
家に帰ると「だっこして。なでなでして。」勿論本人がいやというほど抱っこしました。
年があけ、今は毎日ニコニコで幼稚園に通っています。

昨年末くらいまで父親に「きいちゃん産んだの誰だか知ってる?」ということをお風呂、公園、父親と二人でいるときにはいつも聞いていたそうです。「誰が産んでも、きいちゃんのお父さんとお母さんはここにいるんだよ」と伝えると、その後その話はしなくなっているそうです。

最近、娘が「きいちゃんはお父さん、お母さんと一緒にいたくて来たんだよ。」と言うので「お母さん、きいちゃんを産みたかったな」と言うと「きいちゃんもだけど、ちゃんときたじゃん。ずっと一緒にいられるんだよ」と。深い意味が理解できているとは思いませんが、娘の言葉が嬉しくて泣けてきました。

今でもたまに思い出したように、出自の事を聞いてきます。
今日は、マザーさんがきいちゃんをお父さん達のところに連れてきてくれたこと、生まれたばかりのきいちゃんをむうちゃん、おばあちゃんが抱っこしてくれていたことを話したばかりです。

思い出しましたが、困ったのが幼稚園でいろんな先生や友達にその話をしていたこと。
我が家は今年転居して来たこともあり、新しい幼稚園には養子の件は伝えてありません。
子どもの読む絵本には養母の話は結構いっぱいあり空想かと先生達は聞いても気にしない気がしますが、誰それかまわず伝えるというのは、なんとなく落ち着かない気分でもあったので、娘にはこの話は大きくなってからお父さん、お母さん、きいちゃんと3人が仲良しで嬉しいねと話すためなのだから三人の内緒の話だよ。と伝えました。
内緒話が嬉しい年代なのか、その後は話していないようです。

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