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残念エピソード

裁判中の残念エピソードNo.5

裁判所からの呼び出しの通知をする際、裁判所の名称がないものをお願いしたいと実親さんに頼まれました。
養親さんにその旨お伝えしましたが裁判所では「それは出来ない。名前が入っていない場合、調査官の名前のものを使用すると知らない人から来たという事で処分されてしまう可能性もある」と聞き入れてもらえませんでした。

実親さんは妊娠した経緯が複雑で以前から家族ともずっと仲が悪くろくに口もきいていない状態でしたので家族には知られたくないという事でした。
やはり注意していましたが実親さんの不在中に通知が来て「裁判所からというのはどういうことだ」と詰問されて妊娠し養子に出した事が家族に知れてしまいその後、実親さんは家を出たそうです。

当会では実親さんには出産後に特別養子縁組裁判が控えており、その裁判の流れや内容なども詳しく説明してありますので裁判所から通知や電話連絡もある事も承知しております。
その上で実親さんの仕事の調整や心の準備もあると思い普通、あまり縁のない裁判所で「どんな事を聞かれるのだろう」と不安な気持でその日を迎える方も多いと思います。
それがちょっとした心使いがあるかないかで更に家族間に深刻な事態を招く事もあるという事を知って欲しいと思いました。

また、違う裁判所では同じような事を伝えると「ご心配には及びません。裁判所の名前のない封筒で調査官の個人名のものを使用しますので」と快諾して下さるところもあります。
裁判があるのは実親さんも承知していますから通知を処分するという事はまず当会からの場合はないと思います。
どうしてこうも裁判所によって対応が違うのか分かりません。

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